私がめざす教頭像③担任へのエール

理想の学校

教頭の仕事。
校舎の管理。
朝、昇降口を開け、夕方は戸締まり。

特に戸締まりは大切だ。
窓など閉め忘れがないかの確認はもちろん
各教室の状況の確認。

戸締まりができていなかったり、片付けができていなかったりすれば
担任及び担当に伝える。
そうやって、「校舎の管理」をしていく。

私は、もう一つしたいことがある。

「教室へのメッセージ」

小学校教諭時代、厳しい教頭がいた。

どちらかというと、職場からは嫌われていた。

私はそうではないかった。

厳しい人、の方が働いきやすい。

サボり気質のある人も、仕事をするようになるからだ。

その人が嫌いではなく、私のめざす教頭像として、取り上げるには理由がある。

普段厳しいこの教頭が、ごく稀にではあるが、意外なことをするのだ。

それを初めて知ったのは、4年生の担任をしていたとき。

図工で、絵を描いた。

テーマは記憶にないが、子ども達は丁寧に描き上げた。

数人の子どもは、4年生とは思えない出来であった。

子ども達の作品を教室の後方の壁と、廊下に展示した。

そして、ある日の朝。

私は、まだ子ども達がきていない教室へ、

その日の準備のために向かった。

朝型人間の私。

校舎内にいるのも私1人だ。

さて、教室に着くと、黒板の中央に
一枚の正方形の付箋。

「あれ?昨日帰る時にはなかったぞ」

「なんだろ?」

と思いながら、黒板に近づいた。

「素敵な絵がたくさんありますね。」

たった一文だった。

誰からのメッセージか。

字から分かった。

私は付箋をそのままにして、その日の準備をした。

そして、職員室に戻った。

しばらくするとメッセージを送ってくれた人物が現れた。

お礼の言葉を伝えた。

「指導の成果だな」

「いいクラスを作っていることが絵に現れている」

教頭は私の頑張りを見ていてくれている、そう感じた。

朝の打ち合わせの後、教室へ。

子ども達が黒板に集まっていた。

私が教室に入った。

「おはよう!」

振り返った子ども達は、笑顔で溢れていた。




私がめざす教頭像④朝の過ごし方

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