ビッグプロジェクト #13

10 ビッグプロジェクト





迫る期限。
焦る3チーム。

まず抜け出したのは我がDチーム。
別の業務の対応で、プロジェクトの業務ができない人の代わりに作業をする。
それが功を奏した。
期限内に仕上がる目処が立った。

5つのチームの中で、3番手。
悪くない。

だがふと気がつく。

「私は全体責任者」

残り2チームをなんとかしなければいけない。
しかも、なんとか目処がついた我がチームも昨年度より遅れている。
その我がチームより、残り2チームは遅れている。

「間に合うのか」

チームA。
成果物ゼロの人の分が全く目処が立っていない。
他の2人の分は、ほぼほぼ完了だ。

全体責任者として、成果物ゼロの人に話を聞く。

「作業はしているのだけど、ボツになる」
「どうしたらいいのか、全くわからない」

期限が迫る。
とりあえず作業しているものを見させてもらう。

「ダメだ」

専門外の私でさえ、わかる。
ボツになるはずだ。

「期限に間に合うわけがない」
「チームの2人はどうするつもりなのだ」

チームのメンバーに声をかけた。
復帰組のベテランにだ。

「どうですか?できそうですか?」

すると、、、誰もいない部屋に案内された。

「実は、、、こっそり私が作ったものなあります」

驚いた。
成果物ゼロの人が、できなかったときの為に、準備がされていた。

そして翌日から、それをもとに作業が始まった。

チームAも目処が立った。

残り1チーム。


コメント

  1. マツムラ ケンゴ より:

    ひとりさん
     お久しぶりです。いかがお過ごしですか。
     わたしは、児童生徒数5名の小さな島の校長として小中学校に赴任しました。
                            マツムラ

    • ひとり ひとり より:

      マツムラさん、コメントありがとうございます。そして、おめでとうございます。
      小生も4月から学校現場に戻り、念願の教頭として、楽しい日々を過ごしております。
      3年ぶりの夏休みが迫ってきており、ワクワクが止まりません。

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