指導主事【1】指導主事のイメージ

05 指導主事




教育委員会に来て、早1ヶ月が過ぎた。

今まで知らなかった世界。

少しずつ見えてきた。

今まで、別世界の人だと思っていた指導主事。

いろいろ見えてきた。

そのことを話していきたい。

実は私は指導主事に憧れていた。

その理由は初任校の時の指導主事の印象が強いからであろう。

初任の私にとって、同僚の先生や管理職はそれほどすごいと思わなかった。

その人たちがすごくなかったわけではなく、いつも一緒にいると、畏敬の念が薄まるからであろう。

そんな中、数ヶ月に一度しか来ない、その時の指導主事は印象的であった。

すごくいい人。

優しそうで、元気な感じ。

それでいて、頭が良さそう。

話が簡潔で、的を得ている。

その人が3年ほど、指導主事として、私の初任校に来ることが多かった。

後任はタイプの違う指導主事。

凄いとはあまり思わなかった。

どちらかというと、

「指導主事なんて、なりたくなかった」

という空気を出していた。

その時は思った。

「指導主事って、どうやってなるの?」

「指導主事って、どんな人がなるの?」

指導主事の仕事を楽しそうにしている人と、そうでない人。

どちらも見た。

そして、私は2つめの学校へ異動。

初任校とは違う地区。

すると、指導主事の存在事態を意識することがなくなった。

あまり学校に来なかったこともある。

凄いと思うことがなかったこともある。

都道府県の指導主事がくることが多かったこともある。

いろいろな事情で、初任校とは違った印象となった。

「指導主事って、何しているの?」

「学校にとっては、それほど重要ではない存在?」

そうこうしている間に、私は小学校へ。

そこでは教職員組合の仕事に関わった。

その時に、

「学校の先生が、指導主事になって教育委員会にいる」

ことを改めて認識した。

しかし、

「凄い人」

という印象は

「人による」

であった。

そして、教育委員会に来て1ヶ月。

やっぱりいろいろな人がいる。

そうだ。

それを語ろう。

第4章は

「指導主事」

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