試練の夏。
私は今までになく苦しんでいた。
スライムくんとの話で、私は勇気をもらった。
くじけずに業務を続けられていた。
だが、業務は押し寄せてきた。
そんなときに、悪魔の囁きが…
「スライムくんのせいで、業務が多くなった」
それは、以前から教育委員会にいる人たちの声。
確かに、1年目の私の業務は、異例。
さらに…2年目のスライムくんの業務も、異例。
同じ異例でも意味が違う。
1年目にしては、あり得ない多い業務量と業務の組み合わせ。
2年目にしては、少ない業務量。
このことを事実として、受け止めていいものかどうかは分からない。
言えるのは、私にとって、スライスくんとの関係は変らない、ということ。
引き続き、定時で退庁できるときは、共に退庁して、いろいろと語った。
だが、ふと頭をよぎる。
私は、大きな業務が押し寄せてきた時期があった。
だから、今は、余裕がある。
スライムくん…大きな業務はないのに、今、余裕がある。
「まあいいや」
そう思って、共に帰る。
ところが…スライムくんと共に帰ることができない日々が訪れた。
スライムくんに、最大の危機が訪れたのである。
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