出勤拒否 #1

09 出勤拒否




コロナ感染から復帰した私には、膨大な仕事が待っていた。

しかも…主担当の人も感染し、その人の代わりに副担当であるはずの私が、業務を進めることにもなった。

期限が迫っており、主担当が復帰するのを待つことはできない。

「あり得ない」

そう言ったのは、私の隣席の人。

そう。

主担当の人は、やるべきことをやりきらず、私に押しつけた。

「まあ、仕方ないです」

そう言った私。

確かに仕事は多い。

だが、仕事に追われる…自分の仕事ではないのだが…いろいろと考える余裕がなかった。

だからが故に、いろいろ悩むこともなく、日々過ぎていった。

ところが、私は、心身ともに、限界が来ていた。


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