「ビッグプロジェクトの責任者」
驚きと戸惑いの中、プロジェクトは始動した。
活動は1年間。
夏までは他の業務と並行しながら。
秋以降はビッグプロジェクトに軸足を置く。
さて、メンバーは、、、。
先輩が5人、後輩が5人。
そして、同期が5人。
ちょうど真ん中。
その中での責任者。
正直プレッシャーだ。
荷が重い。
1年目に、難しさと共に、やりがいを感じた。
しかしそれは、プロジェクトの1メンバーとしてのこと。
チームリーダーならともかく、プロジェクト全体の責任者になるとは。
プレッシャーはあるが、とにかくやっていくしかない。
どのように運営していくか。
これは迷いはない。
「責任者ではあるが、経験は1年間のみ。先輩方はもちろん、みんなの意見を大事に進めるしかない」
プロジェクト初日。
責任者としての緊張は特にない。
ただ、言動には気をつけなければいけない。
もし、責任者になることがわかっていたら、1年目から、責任者の言動や振る舞いを見て学ぼうとした。
ところが、それはもうできない。
朧げな記憶と共にプロジェクト始動。
とにかく先輩方から、これまでのことを聞きながら、進めていく。
そして、ある程度、軌道に乗り、目指すべきものが見えてきたら、自分を出していこう、そう思った。
幸い、春のスタートは決して急ぐものではない。
だから、ゆっくり慌てず。
実を言うと、プロジェクトをゆっくりしていかざるを得ない状況があった。
他の業務が多い、という問題だ。
1年目はとにかく業務が多かった。
「地獄」
「試練」
「サバイバル」
そんな言葉が自然と出た1年間だった。
2年目は1年目より業務が少し減った、と思っていたら、ビッグプロジェクトの責任者。
そして、、、何年かに1度の業務もやってきた。
2年目もとにかく4月から仕事に追われた。
「責任者なのに忙しい」
「頑張ってくれている」
そう言ってもらえるのも、最初のうちだけ。
それぞれが、自分のことで精一杯。
当然、問題が起きる。
5月早々、新入りのメンバーに相談を受けることになる。
それは、また、のちに語る。
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