チームCのリーダーから、チームBに対しての不満を聞いた翌日、チームBの提案に対しての意見交換が行われた。
これまで、チームBの仕事への意識の軽さが垣間見える言動が見られた。
「まあ、これぐらいでいいでしょ」
これらの発言は気にはなったが、照れ隠しという面もあったのは事実である。
であるから、周りはそれほど気にはしていなかった。
しかし、チームCは違った。
チームCの提案に対してのチームBからの意見に関わり、チームCはチームBに対して、よく思っていない。
その原因は、チームCの新人の発言であった。
しかし、もう、それは関係ない。
確実に火種があった。
そのような中、チームCの提案が始まった。
「提案が粗い」
私はそう感じた。
嫌な予感がした。
提案が終わった。
間髪入れず、チームCのリーダーの手が挙がった。
いくつかの指摘が入った。
それは、納得のいくものであった。
チームBも納得したようだった。
そして、チームCのリーダーの発言が終わる、と私は思った時、次のように締め括った。
「これだけ指摘しないといけないのは、チームBの業務への姿勢に原因があると思います」
それまでは、納得している表情であったチームBのメンバーの表情が変わった。
「提案に対しての意見交換の場ではないのか」
「我々は我々で、精一杯やっている」
チームBから反論が出て、一気に険悪な雰囲気になった。
「時々聞こえてきます。『まあ、これくらいでいいよな』」
「それではダメなのでは?」
チームCのサブリーダーだ。
チームBのリーダーも黙っていなかった。
「人それぞれの意識って、比べられるものですか」
「他の業務を抱えながらだから、このプロジェクトにどれだけ力を注げるかは、人によって違うでしょ」
沈黙の後、チームBのリーダーがいった。
「ただ、指摘は真摯に受け止めます」
静まり返った状況で私は言った。
「よろしくお願いします」
この意見交換の翌日、廊下を歩いているとチームBの新人から声をかけられた。
嫌な予感がした。
「あっちが喧嘩売ってくるなら、買いますよ」
最近はなぜか、嫌な予感がよく当たる。
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