迫る期限。
焦る3チーム。
まず抜け出したのは我がDチーム。
別の業務の対応で、プロジェクトの業務ができない人の代わりに作業をする。
それが功を奏した。
期限内に仕上がる目処が立った。
5つのチームの中で、3番手。
悪くない。
だがふと気がつく。
「私は全体責任者」
残り2チームをなんとかしなければいけない。
しかも、なんとか目処がついた我がチームも昨年度より遅れている。
その我がチームより、残り2チームは遅れている。
「間に合うのか」
チームA。
成果物ゼロの人の分が全く目処が立っていない。
他の2人の分は、ほぼほぼ完了だ。
全体責任者として、成果物ゼロの人に話を聞く。
「作業はしているのだけど、ボツになる」
「どうしたらいいのか、全くわからない」
期限が迫る。
とりあえず作業しているものを見させてもらう。
「ダメだ」
専門外の私でさえ、わかる。
ボツになるはずだ。
「期限に間に合うわけがない」
「チームの2人はどうするつもりなのだ」
チームのメンバーに声をかけた。
復帰組のベテランにだ。
「どうですか?できそうですか?」
すると、、、誰もいない部屋に案内された。
「実は、、、こっそり私が作ったものなあります」
驚いた。
成果物ゼロの人が、できなかったときの為に、準備がされていた。
そして翌日から、それをもとに作業が始まった。
チームAも目処が立った。
残り1チーム。
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