ビッグプロジェクト #14

10 ビッグプロジェクト




期限が迫る中、チームEは連日、会議に提案してきた。

「期限内に業務を終えるために頑張ってくれている」

そう思った。å

連日、チーム会議をしている。

そして、連日の提案。

だがしかし・・・

「提案の質が上がってこない」

正直なところ、チームEのメンバー3人の力量の問題ではある。

「無理だ」

「人には限界がある」

「能力の差は、存在する」

全体責任者である私は、そう思った。

だから、少しでも力になれれば・・・

「提案する前に見せてください」

「手伝える作業があれば、手伝いますよ」

提案する前のものを見せてもらった。

「改善できていない」

手伝える作業を手伝った。

「あとは自分たちでします」

自分たちでできないから、手伝っているのに・・・。

ここで大きな問題が発生。

提案を繰り返しても、改善できないチームE。

何度提案しても、改善されていない。

会議の時間が長くなる。

指摘に対して、明確に答えられないチームE。

指摘したことを理解できていないチームE。
理解できていても、改善できないチームE。

期限が迫る。

いよいよチームEも焦りだした。

指摘に対して、真摯に受け止めない態度。

その態度に、苛立ちをあらわにする他のチーム。

期限が迫る。

そして・・・上から指令が下った。

「期限が来たら、完成してなくても、提出するように」

結局、チームEは、およそ6割程度の完成で、上に提出することに。

前代未聞の事態。

全体責任者の私の心境。

「仕方ない」

「あのメンバーでは厳しい」

「とりあえず提出した」

「でも、半年後には完成させないといけない」

「果たして、チームEにできるのか?」

「人には、限界がある」

「能力の差は、存在する」

チームEの未来、そして全体責任者の私の未来は、前途多難だ。


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