指導主事【4】第2の使徒襲来

05 指導主事




「使徒」

新世紀エヴァンゲリオンというアニメをご存知だろうか。

長年に渡り、人気を博し、映画で完結したロボットアニメである。

さて、それを知らない人のために説明しよう。

「使徒」

人類の敵である。

都道府県教育委員会にもう1人の使徒がいた。

「第2の使徒来襲」

いつくかの部署から、数人ずつ集まってする業務。

そこで、その使徒は暴れまくった。

その使徒の特徴

・ずっと話をしている。
・自分で考えず、人に教えてもらおうとする。

それぞれ、仕事が与えられているのに。

さらに…
・人に聞いておいて、それを上から目線で解説する。
・人の仕事に対しては、下に見る。

なんという攻撃力。

ところが…その攻撃力に疑問符がついた。

自分の仕事について、提案が迫ってくると、決まって席を立つ。

トイレに行くのだ。

決まってトイレ。

私は見抜いた。

「見掛け倒しの使徒だな」

案の定、その人の仕事についての協議の時間、次から次へと否定的な意見。

それはそうだ。

出来が悪い。

しかも…批判に対する返答がずれている。

ズレるか、反発するか。

周りの人達の表情が曇る。

それに気づかず、言い訳を続ける…。

提案は大きく変更が必要となった。

会議の後も、言い訳をいつまでも言い続けていた。

そして…使徒はつぶやいた。

「どうしたらいいのか分からない…」

「今日は帰ろ」

再び平穏が訪れた。

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