＃１０　安住の地

「人生はゲーム」
そう思って日々、生きている。

しかし、時として陥る。
「モンスター」のことばかり考えてしまう。

人生も休息が必要だ。
モンスターから避けることも大切だ。

ロールプレイングゲームをしていて、モンスターと闘う。
どんどんHPなどが減っていく。
道具や呪文を使って、回復させるが、それも残りわずか。　

「生きるか死ぬか」

そんな状況で、なんとか町にたどり着く。
ホッとひと息。
体力を回復させ、装備を整える。
そして、その町を散策する。

安住の地は必要だ。

今日もいつもの時間に電車に乗った。
少し眠い。

秋になり、１日の気温の変化が激しい。
心身ともに、モチベーションは下がり気味。

コンビニのコーヒーで元気を出そう。
そして、このまま登庁すれば、あの人がいる。

モンスターと二人っきり。

嫌だ。

コンビニのコーヒーを持って、私は同じフロアーの休憩室に向かった。
当然、誰もいない。

休憩室は仕事の合間には来るが、わざわざ朝から来る人はいない。

私ぐらいだ。

そして、今、投稿文を作っている。

まだ始業前だ。
コーヒーを飲みながら。

身体が温まる。
眠気もとれる。

なりより、心も穏やかだ。

もう一人誰かが出勤してくるまで待とう。

安住の地で。