「興味のあることと、ないことの差が激しい」
「興味のないことに、全く興味を示さない」
私は、こう言われる。
確かにそうだ。
興味のないことに、時間とエネルギーを奪われるのが嫌いだ。
私にとって、都道府県教育委員会は、興味のなかった世界。
市町村教育委員会に行く可能性はあった。
興味はあった。
だが、都道府県教育委員会…遠い、未知の世界だった。
そんな私は、何も分からぬまま、4月に都道府県庁に来た。
周りは知らない人ばかり。
みんな仕事ができそうだ。
私はまだ何もできない新米だ。
周りの様子を見ていると、少しずつ、学校のと違いがわかってきた。
学校は、横並びの組織。
鍋蓋型組織。
管理職は、人によるが、「上司」と「部下」という関係を感じることは多くない。
日頃は、教員に任されていることが多いからだ。
都道府県教育委員会に来て、周りの雰囲気が変わることがあることに気がついた。
それは、ある人物が来たときだ。
「おじいさん」
それが私の第一印象。
周りはチラチラとその人を見る。
その人が立ち去った。
緊張感が和らぐ。
隣の人に聞いた。
「さっきの人、誰ですか?」
「教育長」
私は、何も知らず、都道府県教育委員会に来た。
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