ビッグプロジェクト #11

10 ビッグプロジェクト

チームBとチームCの対立。

プロジェクトを引っ張る2つのチームの対立。

プロジェクトリーダーとしての責任を感じざるを得ない。

「どうしたら良いか」

自分のチームの業務より、気になってしまう日々。

「喧嘩を売ってくるなら、買いますよ」

本当に喧嘩になったらどうしよう。

心配と迷いの日々だ。

そもそも、解決策はあるのだろうか。

チームBは無理をせずに、自分たちのできる範囲で業務を進めていく。

それでもある程度進んでいく。

いつものことだ。

チームCはストイックに自分たちを追い込んで業務を進めている。

だからこそ突き進み、だからこそチームBのいい加減さが気になる。

仕方のないことだ。

そして、この2つのチームが相入れないもの、仕方のないことだ。

そう思う自分がいる。

チームBやチームCが提案する時は緊迫感がある。

「指摘するのはいいが、言い方は気をつけてくれ」

そう、願いながらの日々。

チームBの軽率な言動を気にする日々。

心休まる日はない。

そうこうしているうちに、2週間ほどが過ぎた。

心配していた対立。

それはある日を境に、沈静化した。

「心配していたようなことになならなかった」

そして、楽しそうに会話している様子も見られた。

安心してはいけないが、ホッとする。

プロジェクトを引っ張る2つのチームの対立はひとまず収まった。

ある日。

それは、お互いの提案が承認された日。

ともに走る2つのチーム。

順調に走っているが、日々、プレッシャーとストレスを抱えているのだな、と思った。





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