#10 主幹教諭、研究部長の仕事「前年度のツケが多すぎるスタート」

01 黒歴史

2021年度が始まった。
赴任2年目の私にとっては、
1年目の「地獄」とは全く違った。
しかしそれもまた、
「地獄」
であった。

前年度末、私は校長に呼ばれた。
「研究担当をしてほしい」
青天の霹靂。
中学校を10年以上離れていた私が研究担当。
この校長の理不尽さには、呆れる。

しかし、だ。
学校全体を見渡すと
「私しかいない」
それは事実であった。

「わかりました。勉強します」

そう返事をし、私は2021年度「研究担当」となった。

さて、決まったのはいいのだが、何から手をつけたらいいのか。

2021年度は2つの大きな動きがあった。

「新しい評価」
「GIGAスクール構想」

評価の仕組みが大きく変わる。
生徒一台タブレット端末が支給される。

この2つについて、不安の声が聞こえてきていた。

「4月から始まるのに、このままで大丈夫?」

私も同感であった。

なんとなく、内容について、話題にはなるが、
細部まで、決まっているとは言えない。

多くの教員は不安を感じているが、
管理職も研究担当も特に動きはない。

焦っている様子もない。

さて、2021年度4月。

いよいよ、新年度の準備だ。
4月が始まった途端、私は鬼のように仕事に追われた。
連日、休む暇もなく、仕事に追われる。




「新しい評価の仕方が十分ではない」
「GIGAスクール構想のことを何もしていない」

前年度の聞こえていた不安の声、

研究担当をしてみて、それは不安どころではなく、落ち度だらけであった。

しかし、提案の準備をしなくてはいけない。

まず、「新しい評価」について。

評価をして、成績を出すところまで、一通りしてみる。

すると、大きな問題が出てきた。

前年度、何をやっているのか分からないまま進んでいた「新しい評価」について。

実際に始まる今年度の担当として、このまま、進めるわけにはいかない。

そんな問題があった。

もう一つ、「GIGAスクール構想」について。

こちらの問題は明確だ。

「全く何もしていない」

新年度、研究担当になって早々、大きな問題が2つ、目の前に立ちはだかっている。

これは、紛れもなく

「前任者の怠慢」

「前年度のツケ」

である。

前任の「研究担当」、「ICT担当」そして・・・

「校長」

理不尽で差別的な「校長」

大きな転換期の前年度

あの校長はやるべきことをせず

何をしていたのだ。

さらに、問題が次々を明るみになる。






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