教頭の1日は早い。
誰よりも早く学校に到着する。
主役のいない静かな校舎。
職員室に向かう間も、何か問題がないか確認しながら歩く。
職員室に入り、自分の机に荷物を置き、パソコンのスイッチを押す。
カーテンなどを開けながら、職員室を一周。
ここでも問題がないかの確認だ。
散らかっていたり、汚れていたりすれば、きれいにする。
机の上の整理整頓ができていない職員がいれば、
どこかのタイミングで声をかけようと思う。
昇降口を開ける前に、今日1日の予定と、今後の予定を確認する。
黒板に記入漏れはないか。
1週間ほど先のことで、伝えるべきことはないか。
自分自身の伝え方ひとつで、学校全体の動きが変わる。
起動しているパソコンの前に座り、メールなどのチェックをする。
報告書類の締め切りも確認する。
自分自身の報告もそうであるが、各担当の報告締め切りもである。
改めて、今日の予定について、頭の中で整理する。
そうしている間に、1人、また1人と出勤してくる。
声をかけつつ、表情を伺う。
職員の様子に気を配るのは教頭の大切な仕事だ。
そうしている間に子ども達が登校してくる時間が迫ってきた。
決められた時間に、昇降口を開けにいく。
その頃、教頭の仕事は職員室での電話対応。
出勤していない担任もいる。
登校時に何かトラブルがあるかもしれない。
その対応が朝の大きな仕事だ。
電話が全く鳴らない日もあれば、休むことなく鳴る、そんな日もある。
静かだった学校が賑やかになってくる。
子ども達、そして先生達が次々とやってくる。
欠席連絡があったことを担任に伝える。
担任がいる時に電話があったときは、担任に代わる。
担任が忙しそうな時は、こちらで用件を聞いておく。
臨機応変な対応が担任を助ける。
朝の打ち合わせまであと5分。
まだ少し、職員室には空席がある。
時間を守るかどうか。
細かなことではあるが、先生が時間を守る職場。
それは大切なことだ。
相談が必要な場合は、朝の打ち合わせまでに、校長や関係者に相談しておく。
朝の打ち合わせで、いきなりの連絡は困る。
朝の打ち合わせは、基本的に「確認」である。
チャイムが鳴る。
朝の打ち合わせが始まる。
いよいよ長い1日のスタートだ。
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