ハードな仕事。
夜中まで仕事をする毎日。
仕事量は今の10倍
仕事中も、自分の仕事で精一杯
だが、わからないこともある。
前任者に聞きたい。
これはどんな仕事でもそうだろう。
隣に前任者がいる。
当然、仕事を懸命している。
申し訳ないと思いつつ、思い切って聞く。
「これ、昨年度はどうしました?」
みんな凄い仕事量。
この人もそうだ。
その仕事の時間を奪って、昨年度のことを聞く。
本当に申し訳ないが、そうするしか、自分の仕事を進める術がない。
「昨年度のことが詳しく分かれば、仕事が進む」
そう期待した。
だが、意外な返事が返ってきた。
「覚えていない」
これは意地悪ではない。
この人が記憶力のない人、なのではない。
昨年度、地獄のような仕事量。しかも、上司に直されまくり、叱責を受け、理不尽な仕打ちを受けて、仕事していた。そこに、自分の考えは残っていない。苦労して作った文書は、上司に真っ赤にされ、叱責されるがために、ただただ言われるがまま、仕上げた。覚えていないのが当然だ。
諦めるしかない。
昨年度のデータや簿冊をもとに自分で考えるしかない。
上司に直され、叱責されることをわかっていても。
疲れ果てた頃、昼食の時間。
昼食後は、
「昼寝」
昼寝と聞くと、のんびりした感じがするが、大間違い。
昼寝して休まないと、この日を乗り越えることができないのだ。
私が行く世界。
これは教育委員会という名の
収容所。
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