#7 Xデー

03 教育委員会




金曜日に会議があった。
そこで会った。
元同僚に。
前任校で1年間一緒に働いた。

そして、2年前まで都道府県教育委員会。

会議の後、話を聞いた。

都道府県教育委員会の雰囲気。
都道府県教育委員会の実態。

これまで、聞いてきたことと、ほぼ変わらない。

「仕事に追われる」

「叱責される」

「誰もが人を助ける余裕がない」

「振り返った時、自分がどんなことをしたか記憶にない」

「雑談なんて、できない雰囲気。みんな黙々と仕事をしている」

「その雰囲気の中、叱責する声が響く」

「悪辣な労働環境。エアコンは勤務時間以外はオフ」

「教育委員会以外は、早い時間に退勤する」

「教育委員会のフロアだけ、夜遅くまで、エアコンなして、仕事」

「一年目は電話番」

まさに異口同音だ。

そして、収容所のよう。

その人は2年間で帰ってきた。

大変な都道府県教育委員会の世界から学校現場へ。

そこで思ったこと。

「学校で仕事をしている先生たちは恵まれている」

「都道府県教育委員会では、過酷な環境で同じ先生達が仕事をしている」

「戻りたくはないけど、いい経験になった」

やっぱり異口同音だ。

私自身も、とにかく

「経験」

それを望んでのことだ。

都道府県教育委員会の人事。

決まるのは18日金曜日。

Xデーは間近だ。

さて、元同僚との話は1時間以上続いた。

私にとっては嬉しくない話ばかり。

だが、最後に最高のエールをもらった。

「あなたが異動した次の年、学校は大変だった」

「いろいろな隙間を埋めてくれる存在だったのを、あなたがいなくなった翌年に実感しました」

そう私は今年度も隙間を埋めている。


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