今日は土曜日。
新年度2日目にしていきなりの休日。
だが、私は出勤する。
目的は「勉強」と「搬入」
勉強はもちろん仕事のこと。
初日は会議と引き継ぎとパソコンの設定で終わってしまった。
まあ、終わってしまったと言っても、定時に帰ったのは私の意志。
そして、部署内で2番目の早さ。
「帰れるときは帰りましょう」
そう言われて、すぐ帰った。
さて、「搬入」
電車通勤にとって、仕事道具を職場に持ち込む。
少しずつ進めていかなければいけない。
平日より休日の朝の方が、電車も空いているだろう。
両手に大きな荷物を持って、電車に乗り込んだのは、朝6時半。
予想通り空いていて、難なく座席に座る。
大きな荷物を持って歩くのは疲れる。
土曜日の早朝にして、正解だ。
都道府県庁の最寄りの駅に着き、およそ10分。
大きな荷物を持っての10分は、なかなかハードだった。
特に都道府県庁前の登り坂。
少々息が上がった。
さて、坂を登り切ったときに目に入った都道府県庁前の駐車場。
「あっ、もしかして、車で来てもよかった?」
ところどころに車が停まっている程度。
これは、休日出勤の人達の車だ。
休日の出入口で、名簿に部署と名前と時刻を記入し、庁内へ。
エレベーターは動いているのだろうか…知らないことが多すぎる(笑)
半数のエレベーターが稼働していた。
乗り込み、自分の部署のある階で降りる。
当然照明は消えている。
だが、人の気配はある。
休日出勤の人が少なからずいるのだ。
土曜日の朝7時。
やはり、都道府県教育委員会の仕事量は想像以上なのだろう。
部署に着くと、いきなり声をかけられた。
2つほど隣の部署の人だった。
「ここの鍵を空けたのですが、どこに置いておけばいいか…」
と言い終わった次の瞬間
「知らないですよねぇ…」
私に聞いても分からないことを察知したのだろう。
(よほど、間抜けな顔をしてしまっていたのだろうか…)
そもそも、鍵をどこで借りるかさえも知らないまま、休日出勤をしてしまっていた。
声をかけてきたこの人が、先に来て、鍵を開けてくれていてよかった。
持ってきた荷物を下ろし、仕事がしやすいように配置を考えながら、置いていった。
すると、同じ部署の人が来た。
1人、また1人と…。
結局4人が休日出勤だった。
私は「勉強」し始めた。
自分の担当する業務の1年間の内容を調べ始めた。
すると、鍵の置き場を聞きに来た人が再び現れた。
赴任2年目の人が鍵を預かった。
「鍵の置き場、教えてください」
私は、その人について行った。
鍵の置き場まで案内される間に聞いた。
「休日は車で来てもいいんですね」
「そうそう。いいよ」
やっぱりそうだ。
これから一つ一つ覚えていこう。
未知なことが多過ぎる。
でも、知らなかったことを知っていく。
悪い気分ではない。
いや…楽しい。
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