#22 最恐ミッション⑥

07 人生はゲーム




最恐ミッションを終えた私に、平穏な日々が訪れた。
そうは言っても、業務は絶え間なくやってくる。

例の「挨拶文」は、その会合の事務局に送った。
冊子に挨拶文として、掲載される。

それまで、あと2ヶ月。

それにしても、完璧な文章。

「総務課恐るべし」

尊敬とともに

「そういう仕事をずっとしている課」

「挨拶文は、総務課がしてくれたらいいのに」

と考える悪い自分もいる。

総務課に渡す前の文章が、ほとんど採用されていない。
だから、そう思ってしまう。

無事に、挨拶文を送付した。

安堵感と、教育委員会の世界についていろいろ思う。

そんな思いも、最恐ミッションが終わり、他の業務に追われる日々に戻ると、挨拶文のことも忘れていた。

そして、あと2週間で、その会合。

そろそろ、あの挨拶文が掲載された冊子も完成しているはずだ。

そんなときに、ふとよぎる。

「ちゃんと、送付できていたのかな」

「違うメールを送ってしまっていたら、大変なことだ」

心配になり、メールBOXの「送付済メール」を確認する。

よし、あの「挨拶文(総務課)」の文をちゃんと送れている。

そろそろ、冊子が来る頃だろう。

そう思っていた私に、連絡が来た。

「当日の挨拶はどうなっている?」

腰が抜ける、とはこのことか。

決して、腰が抜けて、崩れ落ちるようなことはなかったが、下半身が、完全に脱力した。

「冊子だけでなく、当日の挨拶も?」

当日まで、あと2週間。

私は、何もしていない。

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