最恐ミッションは終わった。
私は様々なことを学んだ。
最恐ミッションの恐ろしさ。
それぞれの課の仕事や関係性。
自分の仕事をしっかりと果たすことの重要性。
そして…結局は、なんとかなる、ということ。
…それは、よしとして…会合の当日を迎えた。
最恐ミッションの結末。
ボスが直した後、ラスボスへ。
そう、教育長が、挨拶をする。
その会合に同行した。
当日の挨拶は、5人。
ラスボスは4人目。
こういう会合に参加するのは久しぶりだ。
そして…こんなに挨拶を集中して聞いたのは初めてだ。
一人目…二人目…と挨拶が進んでいく。
うちのボスが仕上げた挨拶と、内容的には同レベルか。
いつの間にか、評論家になっている。
ヤケクソになっていたのに(笑)
挨拶の内容もそうだだが、話している様子も、特にグッとくるものはなかった。
三人目が終わり、いよいよ、ラスボス。
ラスボスの挨拶が始まった。
ボスが作った挨拶をよどみなく話す。
これまでの3人より、滑らかでどんどん耳に入ってくる。
「他の人と…違う」
ラスボスの挨拶に引き込まれ始めた私。
そして…ボスが作った挨拶よりも、詳しく、そして…わかりやすく、テンポがいい。
これまでの3人より、長い時間、長い文章。
だが、短く感じる。
「引き込まれている」
「もっと聞いていたい」
そう感じた。
会場も、何かに取り憑かれたように、静かだ。
物音1つの聞こえない。
皆が身動きせずに、聞いている。
ラスボスの声だけが響く。
我がラスボスの、力を肌で感じた。
挨拶が終わった。
ミッションの結末。
それは、ラスボスによって、見事に仕上げられていた。
さすがラスボス。
最強だ。
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