最恐ミッション「挨拶文」
と
ラスボスとの対峙。
どちらも、ステージに上がるのは、私ではない。
私は、とにかく準備をする。
文句を言われながら、とにかく準備。
上司のために、時間を費やす。
準備は私がするが、演者は上司。
ステージに上がるのは、上司だ。
時間をかけて、準備が進めば進むほど、私自身から離れていく。
頑張れば頑張るほど、私の影は、どんどん薄くなる。
今回も、自分の存在はなくなっていった。
ようやく取れた予約。
ようやく取れて、それで動き始めている。
予約の時間…私は別の業務がある。
だが、私の予定なんて、関係なく物事は進んでいく。
私はその日、朝から、近くの別の所で、業務がある。
「わざわざ、そのためだけに、戻ってこなくてはいけない」
近いと言っても、片道15分。
なんだかんだしていたら往復40分ぐらいはかかる。
「ラスボスとボスの対峙」
個人的には、とても興味深い。
立ち会いたい。
いや…立ち会わなくてはいけない。
実際には、いざというときのためにいるだけだ。
他の人に聞いていた。
「資料を持って行き、ボスが知らないことを聞かれたら、資料を見せる、それだけの役割」
そうか。
それなら、まあいいか。
別の業務の休憩がてら、見物だ。
「ラスボスとボスの対峙」
それを密かに楽しみにしていた。
いよいよ明日だ。
すると、ボスが近寄ってきて
「明日は、遠慮なく発言してくださいね」
?
資料を持っていき、いざというときに資料をボスに見せるだけのはず?
?
さて、私はどうすればいいのか、迷いのまま、当日を迎える。
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