自分自身が、苦しんでいる時に、仲の良かった人が休みに入った。
「恐ろしい世界だ」
「一歩間違えば、自分がその立場になっていた」
課が違うから、何があったのかは全くわからない。
わかるのは、机の上に段ボールが置かれ、戻ってくることはないこと。
「明日は我が身」
そう思って気を引き締める方が良いのか。
気にしてはいけないのか。
よくわからない。
とにかく、自分自身がそうならないように、するしかない。
どうしたら良いのかはわからないが。
そんな心配をよそに、日々は過ぎていく。
仕事がある程度忙しい。
それぐらいがちょうどいいのか。
時間があると、考え込んでしまう。
仕事が多すぎると、追い込まれてしまう。
薄氷を踏むような日々だ。
考え込まないように、注意を払いながら。
しかし、気にしすぎもよくない。
転落まで、まさに紙一重。
そんな日々。
あるとき、ミスをした人がいた。
同じ課の人。
それまでも、たくさんミスをしていた。
そして、今回もミスをした。
今回のミスは、これまでと種類が異なる。
場合によっては、新聞沙汰。
無事、新聞沙汰にはならなかった。
だが、恐ろしい場所だ。
たった1つのミスが、新聞沙汰になる。
無事ならなかった。
しかし、その1週間後。
その人が休みに入った。
ついに、我が課からも、休養者が出たのだ。
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