出勤拒否 #18

09 出勤拒否




自分自身が、苦しんでいる時に、仲の良かった人が休みに入った。

「恐ろしい世界だ」

「一歩間違えば、自分がその立場になっていた」

課が違うから、何があったのかは全くわからない。

わかるのは、机の上に段ボールが置かれ、戻ってくることはないこと。

「明日は我が身」

そう思って気を引き締める方が良いのか。

気にしてはいけないのか。

よくわからない。

とにかく、自分自身がそうならないように、するしかない。

どうしたら良いのかはわからないが。

そんな心配をよそに、日々は過ぎていく。

仕事がある程度忙しい。

それぐらいがちょうどいいのか。

時間があると、考え込んでしまう。

仕事が多すぎると、追い込まれてしまう。

薄氷を踏むような日々だ。

考え込まないように、注意を払いながら。

しかし、気にしすぎもよくない。

転落まで、まさに紙一重。

そんな日々。

あるとき、ミスをした人がいた。

同じ課の人。

それまでも、たくさんミスをしていた。

そして、今回もミスをした。

今回のミスは、これまでと種類が異なる。

場合によっては、新聞沙汰。

無事、新聞沙汰にはならなかった。

だが、恐ろしい場所だ。

たった1つのミスが、新聞沙汰になる。

無事ならなかった。

しかし、その1週間後。

その人が休みに入った。

ついに、我が課からも、休養者が出たのだ。


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