「出勤拒否」
「休職」
そんな言葉が、頭の中をグルグルと回る。
永遠に。
そうこうしているうちに、今年度の後編へ突入。
ビッグプロジェクトがいよいよ本格的に始動する。
そのリーダーが私だ。
「こんな精神状況で大丈夫か」
「自分が離脱したらどうなるのだろう」
「そもそも、なんでこうなった」
そんなことばかり、頭の中で考えてしまう。
そして、出勤の時には、自分との戦いだ。
「苦しい」
「怖い」
「でも挫折したくない」
「最後までやと遂げたい」
「こんな終わり方はしたくない」
ビッグプロジェクトが始動し、私の言動は注目される。
いや、されてなかったのかもしれない。
だが、私は、周りの反応が気になる。
「鬱」
「出勤拒否」
疑い用のない今の自分。
その自分に対して、否応なく、試練が次から次へと。
ビッグプロジェクトには、大きな壁はもちろん小さな壁が立ちはだかる。
チーム内の人間関係にも悩まされる。
ビッグプロジェクトの遂行。
人間関係の調整。
日々、悩みは尽きない。
そんな日々が続いた。
ところが、、、ふと気がつくと、自らの「苦しみ」を忘れている時間があることに気がついた。
自分の「苦しみ」について、考える時間が減ってきていた。
それよりも、
「ビッグプロジェクトをどのように進めていけばいいか」
「衝突している2人をどのようにしていけば、チームとして円滑にプロジェクトを進めていくことができるか」
自分の意識が、自分自身から、他に向けられている時間が多くなった。
言い換えれば、プロジェクトに意識を向けざるを得ない状況になっていた。
当然である。
ビッグプロジェクトなのだから・・・。
自分自身のことに悩んでいた。
追い込まれていると思っていた。
本当にそうだったのだろうか、と思った。
過去のこと、未来のことを気にして、ひとりで悩んでいた。
周りの人の目を気にして、ひとりで苦しんでいた。
そんなこと、している暇はない。
私は、ビッグプロジェクトのリーダー。
やるべきことは山積みだ。
「自分がやらなければいけない」
そう思う気持ち。
一方で、こう思う気持ちが芽生えてきていた。
「たくさんの仲間がいる」
「その仲間の力を借りよう」
そう思えば、今の自分を受け入れることができる。
「そう、自分は弱い人間だ」
「それを認め、仲間の力を借りよう」
「それが、チームだ」
「それが、自分にできるリーダー像だ」
ビッグプロジェクトは、始まったばかりだ。
そして、復活への第一歩を踏みだした。
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