出勤拒否 #20

09 出勤拒否




「出勤拒否」

「休職」

そんな言葉が、頭の中をグルグルと回る。

永遠に。

そうこうしているうちに、今年度の後編へ突入。

ビッグプロジェクトがいよいよ本格的に始動する。

そのリーダーが私だ。

「こんな精神状況で大丈夫か」

「自分が離脱したらどうなるのだろう」

「そもそも、なんでこうなった」

そんなことばかり、頭の中で考えてしまう。

そして、出勤の時には、自分との戦いだ。

「苦しい」

「怖い」

「でも挫折したくない」

「最後までやと遂げたい」

「こんな終わり方はしたくない」

ビッグプロジェクトが始動し、私の言動は注目される。

いや、されてなかったのかもしれない。

だが、私は、周りの反応が気になる。

「鬱」

「出勤拒否」

疑い用のない今の自分。

その自分に対して、否応なく、試練が次から次へと。

ビッグプロジェクトには、大きな壁はもちろん小さな壁が立ちはだかる。

チーム内の人間関係にも悩まされる。

ビッグプロジェクトの遂行。

人間関係の調整。

日々、悩みは尽きない。

そんな日々が続いた。

ところが、、、ふと気がつくと、自らの「苦しみ」を忘れている時間があることに気がついた。

自分の「苦しみ」について、考える時間が減ってきていた。

それよりも、

「ビッグプロジェクトをどのように進めていけばいいか」

「衝突している2人をどのようにしていけば、チームとして円滑にプロジェクトを進めていくことができるか」

自分の意識が、自分自身から、他に向けられている時間が多くなった。

言い換えれば、プロジェクトに意識を向けざるを得ない状況になっていた。

当然である。

ビッグプロジェクトなのだから・・・。

自分自身のことに悩んでいた。

追い込まれていると思っていた。

本当にそうだったのだろうか、と思った。

過去のこと、未来のことを気にして、ひとりで悩んでいた。

周りの人の目を気にして、ひとりで苦しんでいた。

そんなこと、している暇はない。

私は、ビッグプロジェクトのリーダー。

やるべきことは山積みだ。

「自分がやらなければいけない」

そう思う気持ち。

一方で、こう思う気持ちが芽生えてきていた。

「たくさんの仲間がいる」

「その仲間の力を借りよう」

そう思えば、今の自分を受け入れることができる。

「そう、自分は弱い人間だ」

「それを認め、仲間の力を借りよう」

「それが、チームだ」

「それが、自分にできるリーダー像だ」

ビッグプロジェクトは、始まったばかりだ。

そして、復活への第一歩を踏みだした。


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