父75歳、母70歳。
私の両親は仕事を続けている。
会社経営をし、まだまだ元気だ。
しかし、もう70歳を超えている。
私が「親孝行」を出来るのも、そう長くないかもしれない。
今まで、心配をかけたことはしばしば。
特に多かったのは、交通事故。
大きな事故はなかったが、小さな事故は何年かに一度のペースの時期もあった。
せっかちで退屈が嫌いな私にとって、運転している時間は苦痛なのだ。
かといって、交通違反をするような運転はしたくない。
退屈しのぎのために、車の中で、何をするか。
それが大きな課題だ。
スマホが普及するまでは、ラジオにハマった時期があった。
通勤に50分かかっていたときだ。
ベストの時間は朝の7時と、夜の6時。
お気に入りの番組があった。
しかし、いつもこの時刻に通勤できるわけではない。
音楽を聴いていた時期もあった。
だが、毎日同じ歌は退屈する。
新しい歌を聴けるようにするには、当然お金もかかってくる。
一時期、チャレンジしたのは、テレビを録画して、それをDVDに焼き、ポータブルDVDプレイヤーで観る。
これは、退屈しのぎにはなったが、運転中の試聴は危険だ。
スマホが普及して、Youtubeなどを聴きながら、
音楽もサブスクで、
定額でいろいろ聴ける時代となった。
さて、「親孝行」の話をしよう。
最近、教頭試験に受かった。
両親とも、喜んでくれた。
学校とは無縁の会社をしている両親。
親戚の中にも、学校関係者は誰もいない。
現代で、学校の先生がどう評価されているか分からないが、先生になったことは、両親には喜ばれている。
そして、この先、出世していくことを期待している。
「教頭試験合格」
は、親孝行が次のステージに進んだ、そう思っている。
この歳で教頭試験に合格。
これは、「校長」も既成路線だ。
教育長の口からも聞いている。
ともに70歳を超えている両親が健在なうちに、
息子が「校長」
見せてやりたい。
その前に、また、別の親孝行がやってきそうだ。
「都道府県の教育委員会」
田舎の出身の我が家。
今はそれなりの地域には両親ともするではいる。
だが、近々決まる。
4月から、都道府県の教育委員会。
都道府県の中心へ。
そして、12年後。
両親は現在だろうか。
そして、そのとき、
私は…
退職か、教育長か…何をしているのだろう。
両親の目に映る私は、何をしているのだろう。
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