職員会議。
学校運営の軸となる会議だと私は思っている。
だが、最近は、
「朝の打ち合わせの拡大版」
のような運営がされていることも少なくない。
私の職員会議の運営について、何度かに分けて、語っていきたい。
職員会議の運営のスタートは、
「職員会議の次回予告」
つまり、職員会議の終わりが、次の職員会議へのスタートなのだ。
私がいろいろな人を見てきて、仕事ができない人の典型は
「会議が終わったら、仕事が終わり」
そういう仕事のスタイルの人。
「やっと会議が終わって、提案が通った。明日からゆっくりできる」
大きな間違いだ。
会議はスタート。
スポーツでいうと、試合前のミーティングだ。
試合前のミーティングが終わって、ホッとしていては、試合に勝てない。
これからが、勝負だからだ。
さて、職員会議の終わり。
次回の職員会議の協議内容を伝える。
職員会議が終わってからすること。
1ヶ月後の協議内容に向けて、いろいろな確認作業、そして詳細について調整していく。
つまり、翌々月の予定の確認だ。
翌月のことを決定した職員会議が終わったら、翌々月のことを始めるのだ。
「えっ?翌月のことは?」
と思うかもしれない。
私の場合は違う。
職員会議では、翌月のことを決める。
だから、職員会議が終わった時点で、翌月のことは決定し、あとは学年や学級がいろいろなことを決めて、活動を進めていく。
ちゃんとした職員会議の運営が行われていれば、職員会議が終わったら、教頭は翌々月のことを考えるモードになる。
他の人より、先を見て、学校運営をしていく、ということだ。
では、翌々月の何から考えていくか。
まずは、
「学校行事」
当然である。
学校全体に関わることだ。
ちなみに大きな行事であれば、三ヶ月前に、大まかな提案をさせる。
これが私のスタイルだ。
例えば、小学校では、9月に運動会を実施する学校がある。
9月の前には夏休みがある。
7月に提案していては遅い。
7月の終わりから8月いっぱいまで、基本的には児童に関わることがないからである。
夏休み前の7月に、児童に指導するためには、6月には提案しなくてはいけない。
つまり…である。
この場合は、5月の職員会議が終わったら、9月の運動会について、担当者と話をし始める。
この9月のケースは、特に早くから担当者と話をするが、そのほかも基本的には一ヶ月以上前に、話し合いを始める。
まずは、前年度との比較。
時期をどうするか、内容をどうするか。
そのために、前年度の総括を確認する。
申し送り事項があれば、それを組み込んで、提案文書を作らせる。
場合によっては、行事の時期をずらすことも検討しなくてはいけないかもしれない。
申し送りで、時期をずらすことを検討すべき、とあるが、内容を変更することで、時期をずらす必要がなくなるケースもある。
だから、早い段階から、昨年度の総括をもとに担当者と話し合う必要がある。
また、学校行事と学年の行事の時期を調整する必要もある。
かつて、冒頭に述べた
「朝の打ち合わせの拡大版」
の職員会議をしていた教頭。
翌月の予定についても
「追加があれば、この職員会議の後、伝えてください」
まさに、連絡するためだけの職員会議。
職員会議は協議する場所。
そして、最高決定機関。
調整をせずに職員会議が終わり、翌月に1週間にいろいろな行事が立て込み、職員が苦労した。
幸い、問題は発生しなかった。
だが、予定の調整をせずに、短い期間に行事が集中して、何かトラブルを起こしてしまったら…管理職の責任である。
さて、職員会議の運営について、まだ行事のことだけだが、まず1回目はこれで終わりとします。
次回は翌月の予定について…また同じテーマです笑
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