#19 頼みます、教育長

03 教育委員会

都道府県教育委員会へ引き継ぎへ。

いよいよ新しいステージへ。

ドキドキしながら、到着。

会議室に案内された。

1番乗りだったが、すぐに次の人が来た。

「大変なところに来てしまいましたね」

そんな話をしていたら、3人目、4人目と集まった。

そして、引き継ぎの会議となった。

課長から挨拶があった。

その挨拶の中で
「4月からの詳しいことは、ここにいる新旧の課長補佐から話があります」

新旧の課長補佐?

あれ?

教育長の話では、私がそこ、なのでは?
#16 いきなり役付き
課長の言う通り、新旧の課長補佐から話があった。

話が進む中で、業務分担表を見ることになった。

「私は平」

教育長!

言ってたことと違う!

笑えてきた。

私の人生はどうなっているのだ。

ただ、正直、ホッとした。

前にいる新旧の課長補佐がしっかりとした方々なのだ。

「平でよかったかもしれない」

そう思った。

しかも今回一緒に入る人達はいい人そうだ。

現職の人もいい人そうだ。

確かに業務はハードなのだろう。

でも、その困難なことを協力してこそ、乗り越えられる。

中学校のような理不尽なことが罷り通るゆるいところではない。

協力し、助け合わなければやっていけないところ。

大変なのは間違いない。

自分のミスは全ての小中学校に迷惑をかける。

やりがいと責任。

そして、助け合い。

教育長に聞いたことと違うという驚きもあったが、新たなステージはやりがいがありそうだ。

電車通勤になるために、明日定期を購入する。

駅近くの月極駐車場を探す。

初日に持っていく手土産を買いに行く。

予期せぬ展開もあったが、私は今、幸せを感じている。

新たな仕事へのモチベーションは高い。

都道府県教育委員会へという決断は間違ってなかった。

そう、今日は思った。


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