第3話「自治会会長の本性」

自治会




「戻って来たら連絡してください」

「わかりました。戻ったら連絡します」

「今度、大丈夫ですか?」

「先週戻ったのですが、再び離れました」

信じられない。

だが、代わりの仕事の日はやってきた。

代わりに参加。

それ自体は嫌ではなかった。

初めての経験。

知らなかった世界。

こういうことを知るのは嫌いじゃない。

ところが、予期しないことが起きた。

その行事に参加していたら、ある人が近くを通った。

そう、会長だ。

自分の名前を名乗る場面があり、私は耳を澄ませた。

間違いない。会長だ。

少し離れたところから見ていた。

こちらに気がつくかな?と思ったが、全くそういうそぶりは無い。

そうなのだ。

代わりに私が出ている行事について、そもそも関心もないし、申し訳ないという気持ちもないのだ。

顔と名前が一致。

そして、私のことに気づかず。

この仕事を終え、家に帰った。

複雑な思いでLINEをした。

「戻っていたのですね。戻ってきたら連絡くださいね」

「戻ってませんよ。まだ仕事から離れられず…」

いやいや。見ましたよ。

「○○でお見かけしましたよ。私は自治会代表で参加してましたから」

「えっ?行ってませんよ。だって仕事で、戻れてませんから」

往生際が悪い人だ。

私は許せない気持ちとなった。

「名字も同じでしたが、見間違いですかね」

そして、即返信があった。

「それ、別人です!」

「最初から、そんなことだろうとわかっていましたしね」

この人は何が言いたいのだろう。

少なくとも、焦っている。

そして、謝る気もない。

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