「3時間の学習会の講師をお願いしたい」
都道府県教育委員会1年目の私に依頼が来た。
仕事を順調にこなしていた私。
断る理由はなかった。
依頼内容としては、決して難しいものではなかった。
しかし、依頼に至る経緯には、疑問が残った。
都道府県教育委員会に依頼が来る前に、各地区の教育委員会がある。
その地区の教育委員会にも、指導主事がいる。
そして、都道府県全体が4ブロックに分けられ、ブロックごとに事務所がある。
その事務所は、主に授業に関する内容を扱っている。
まず、地区の教育委員会に依頼があったはずだ。
今回もそこから依頼が来た。
ではなぜ、地区の教育委員会が依頼を受けなかったのか。
それは、指導主事の担当教科が異なったからだ。
地区の教育委員会は規模により、所属する指導主事の人数が違う。
その地区は規模的には、小さな教育委員会。
指導主事の人数が少ない。
そんな時に、登場するのがブロックごとの事務所。
前述の通り、ここは授業に関する内容を扱っている。
今回の依頼でいえば、この事務所が扱う依頼だ。
だが、都道府県教育委員会まで依頼がやってきた。
そう、私に依頼がやってきた。
そのブロックの事務所に所属する指導主事にあったことがある。
私と同じ教科担当だからだ。
そして、5年目を迎える、そう言っていた。
いわゆる、指導主事のベテランだ。
その指導主事を飛ばして、私までやってきた。
何かしら、理由があるのであろう。
そう。
都道府県教育委員会と、各ブロックの事務所には、とある関係性がある。
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