試練の夏#11

06 試練の夏




何十年に一回に加え、今年度はこうだ。

コロナ禍からの脱却。

そう。
コロナ禍で中止となってた業務が復活する。

単に復活ならば、元に戻るだけだが、困ったことが起こる。
昨年度の担当者が、業務を行なっていない。
その前の年の担当者もそうだ。

つまり、3年ぶりの業務がある。

3年前の担当者も、記憶が曖昧なところがある。
3年前の担当者がいれば、まだマシだ。

担当した人が誰もいない、そんな業務もある。

復活させるのには、さまざまな障害があるのだ。

これまで行なっていたことを詳しく把握することが難しく、資料も古い。

また、完全にコロナ禍から抜け出したわけではないから、感染対策も必要となる。

分からないところがあることに加えて、新たな対策もしなくてはいけない。

そんな時に来た。

運命なのか、なんなのか。

私は、彷徨い続けている。

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