試練の夏#21

06 試練の夏




令和4年の今。

「サバイバル」

都道府県庁にいる私は「サバイバル」の真っ只中。

「生き残り」

時代にそぐわない言葉。

だが、今、私は生き残りをかけて、仕事をしている。

ふと思う。

「なぜ、自分こんな過酷な状況なのか」

いろいろな理由があるだろう。

そして、最近分かったことがある。

「偉くなれば、使われる立場から逃れる」

「指示する立場まで、のし上がる」

早ければ、3年で係長になる。

人を使う立場になることで、別の苦労はあるだろう。

しかし、少なくとも、課内のことを決める立場になる。

今の私の境遇の原因。

課内での、役割分担。

どう考えても、アンバランス。

それは、他の人も言っている。

100点はないだろうが、もっと良くはできるはずだ。

もちろん、始まってから分かることもある。

私なら…始まってから、見えてきたら、それに対応する。

それが、上に立つ者の仕事であり、信頼を得るのとであり、組織としての生産力を高める。

1年目の今年。

成果を出せば、昇格に近づく。

2年目も成果を出せば、3年目に、平の指導主事から、1つの上に上がる。

もし、2年間で、成果をあげられなければ…4年間、平のまま。

使われるだけの人間になる。

4年間も平のままでいるつもりはない。

そう考えたとき、この夏を乗り切ることは、大きな前進だ。

いよいよ、過酷で、地獄のような9月が終わりを迎えようとしていた。

最後の大イベントが、間近に迫ってきていた。

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