#46 スライムくん(完)

07 人生はゲーム




私は心配していた。
「スライムくん」のことが心配だった。

「なんとかしてあげたい」
そう思うが、どうしたら良いのか分からない。

人には苦手なことがある。
苦手なことがたくさんある人がいる。

コロナ禍で特に感じること。

「コンピュータ」
「ネット」
が苦手な人には酷な社会になった。

コロナ禍では「オンライン会議」が標準となりつつある。

時には、何百人単位での「オンライン会議」が行われる。

そして、「ハイブリッド開催」

会場とオンラインの「二刀流」の開催のことである。

これは、非常に複雑だ。

会場の参加者に対しての進行と共に、オンライン参加者への進行も意識しながら進める必要がある。

オンライン会議ソフトでの「マイク」「カメラ」のオンとオフ。
そして「画面共有」

オンライでの「画面共有」を、会場の参加者にも提示する必要がある。

この複雑な状況を理解できない人がいる。

「スライムくん」はまさにそういう人。

人には苦手なことがある。仕方ない。

スライムくんは、無事業務を終えた。

しかし、根本的なことは理解できていない。

業務を終えた翌日、スライムくんに聞いた。

「大丈夫だった?」

スライムくんは答えた。

「まあ、とりあえず終わった」

それ以上、聞いてほしくない、そんな雰囲気。

「終わること、それが1番大事」

私は、そう答えた。

とりあえず、スライムくんは業務を無事終えた。

それを気にしていた私。

私は…スライムくんのことを気にしている場合ではなかった。

そう。

私は「転落」への道を進んでいたのだ。


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