転落 #5

08 転落




4日目。
出張最終日。

ようやく終わる。
とにかく疲れた。

「慣れた生活が1番落ち着く」

参加した会合、イベントより、慣れないホテルの宿泊に疲れた。

とりあえず、最終日。
今日は、半日で終わる。

最終日となる3日目が始まった。
内容としては、3日間の総括。

私は、自分にできることを精一杯してきた。

今回の出張まで。
そして、この3日間。

私には手応えがあった。
だが、それが自己満足というときもある。

いや、自己満足のときが多い。

全国規模の会合。

「そんなにあまくはない」

総括が始まった。
私の働きについては、全く触れてもらえず。

「過去の担当者より、頑張った」

「やはり、自己満足だったのか」

総括が終わりに近づいた。

総合的な総括が始まる。

それまで、特に触れてもらえず、私は諦めていた。

「私は、周りの評価より、自己評価が高いのか」

とても恥ずかしい気持ちになった。

「まあ、今年が1年目だから…」

そう、自分を慰めていたとき、まさかの展開。

総合的な総括で、私の働きが認められた。

心臓の鼓動を感じた。
目頭が熱くなる自分がいた。

「認められた」

「過去にない成果を得た」

これまでの担当者が成し得なかったことを手に入れた達成感と満足感。

いつも思う。

「頑張れば、何かが起きる」

…不思議なものだ。

疲れ果てていたこの日。

初めての宿泊出張。

疲れが溜まっていた。

それが、たった今、消えたのだ。

「私は、成果を上げた」

それだけで、疲れが吹っ飛んだ。

アンケートに書いた。

「来年度も来ます」

私は気分屋だ。

でも、それも、悪くないと思う。

今回の宿泊出張は良き経験。 

いち参加者としての立場。
全国規模の会合、イベント。

私は、手応えを感じ、帰路へ。

疲れは吹っ飛んだと思っていた。

しかし、やはり、疲れは当然あった。

そして…転落し始めていた。


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