出勤拒否 #3

09 出勤拒否




都道府県教育委員会1年目。

初めてのことばかり。

そして、プレッシャーのかかる業務が続いた。

精神的に追い込まれているはず。

だが、落ち込んでいる暇はない。

次から次へと、判断しなくてはいけない毎日が続く。

ついに来た。

「1年でもっとも大事な日」

1年間の総決算。

私は、至って平常心だった。

イベントごとは嫌いではない。

どちらかというと、はりきるタイプ。

「今まで大変だった」

「それが今日1日で終わりだ」

いつもそう思う。

だから、本番は楽しめる。

そういうタイプ…だった。

ところが…朝から異変が…。

「あれ?なぜか息苦しい…」

「不安だ…」

落ち着かない。

そして、この日のクライマックス。

今までの自分なら…

「よし!これで終わりだ!!」

「やりきったぞ!」

そう思っていた。

今回は違った。

おとずれたクライマックス。

私は…動悸がした。

私は…めまいがした。

立っておられず、椅子に腰を掛けた。

「今までの自分とは違う」

気づいてしまった。

そう。

私は今までと違う。

人生の中で経験のない危機を迎えている。


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