出勤拒否 #4

09 出勤拒否




これまでと違う自分。

自分でいうのはなんだが、いろいろなことを乗り越えてきた。

いろいろなことを成し遂げていた。

そんな自分であったはず。

ところが…今は違う。

周りには気付かれていないだろうが、私は倒れそうになった。

他の人達も緊張感はあったであろう。

そういう緊張感のある場面を、私は楽しめていた。

「やっぱり、凄いな」

大きな仕事を成し遂げたときに言われた。

そんな私だった。

そう。

それはもう「過去の自分」

今は、皆が緊張感のあるその中で、私は確実にうろたえていた。

「他の人よりも弱い自分がいた」

「その場で最も弱いのが自分であった」

それを知ってしまった。

「自信喪失」

後戻りのできない奈落へ、落ち始めていた。


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