息苦しさ。
耳鳴りに続き、襲ってきた異変。
そして、それが大きくなり、私を襲ってきた。
5月。
耳鳴りは相変わらず。
特に寝起きは毎日だ。
息苦しさは、ゴールデンウイークを経て、起こらなくなっていた。
息苦しさの不安はなくなり、ゴールデンウイーク明けを迎えた。
朝の打ち合わせ前の、息苦しさもない。
「あのときの息苦しさは、もう心配ない」
そう思っていた。
5月は、合同プロジェクトに加え、もう1つの事業がある。
教科に関する1ヶ月に及ぶ業務。
「あの業務は大変だよ」
「前回担当したけど、思い出すだけで嫌になる」
そんな業務がやってきた。
話を聞くと、
「まあ、なんとかなる」
そう思った。
実は、指導教諭時代に経験があった。
今回は、取りまとめ役。
「まあ、なんとかなるさ」
ところが、それが甘すぎた。
大量の資料を元に、文書を作る。
当然、初めての業務。
業務を進めながら、いろいろと気になることが出てくる。
「ここにこれを書いたなら、最初の方に書いたあそこと揃えた方がいいな」
「ここでこれを書き加えたら、あそことあそこも書き加えた方がいいな」
進んでは、戻り。
戻っては、また戻る。
グルグルと回る仕事。
「仕事をすればするほど、していることのアラが見えてくる」
「見えたアラをなくそうとすれば、揃えるために、また戻る」
グルグルと回る仕事。
何がゴールか分からない。
「こういう仕事は苦手」
「終わりが見えない」
グルグルと回る仕事のことで頭がいっぱいに。
それ以外のことに、気が回らない。
そんなある日、事件が起きた。
それは、やはり、朝の打ち合わせであった。
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