指導教諭選考試験を受けた2017年 秋
そして1月には結果が伝達される
そもそも、選考試験を受けることになったのは
校長から声がかかったからである
前任の指導教諭がそろそろ教頭になる
そういう時期になってきていた
確定ではないが、その可能性が高い
だから、後釜を確保しておく必要があるのだ
私自身、指導教諭になるとしたら、年齢的には若い
前任者と比較すると10歳ほど若い
前任者は5年ほど指導教諭を務められたので
今、私に代わったら、5歳ほど若い年齢での昇格となる
では、誰が私を指名したか
それは「教育長」である
指名されて嬉しいと思わない人はいないであろう
ましてや、私の場合、指名を待っていた
教育長のご指名
登載(試験の合格)は約束されたようなものだ
しかし、人生に「まさか」はある
1月末に選考試験の結果が伝達される
まず、間違いなく受かると思ってはいるが
「もし、落ちたら」
しかも
「教育長のご指名なのに」
自分で自分を追い込んでいた
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1月のある日、校長に呼ばれた
「選考試験の結果」であることは明白だった
校長室に向かう私
心臓の鼓動が自分でもわかった
足がすくむような感覚だった
「もし、落ちていたらどうしよう」
そればかり、考えていた
校長室に入ると、校長に書類を見せられた
「登載」
私は、指導教諭選考試験に受かったのだ
ホッとしたのも束の間、校長はこう言った
「登載はされたけど、まだ来年度は指導教諭にはならないみたい」
私にとってそれは、どうでもよかった
まずは、指名されて、結果を出せた
来年度のことはどうでもよかった
前任者がまだ、指導教諭として、来年度も残るということだ


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