#20 人生の分岐点、我なにを思う。

00 序章




この年。
私は揺れに揺れた。

中学校か
教育委員会か
組合のトップか。

希望は教育委員会
私の教師人生は
チャレンジの歴史だ。

大学卒業すぐに採用され
ずっと担任をしてきた。
中学校ではクラブ顧問
組合の役員も経験した。

突出した才能はない
どちらかというと器用貧乏。

そつなくこなすが
これといった強みもない。

だが、最近思う。

これといった強みがない。

それが、私の強み。

だからこそ
3つもの行き先。

チャレンジの歴史
そこには新しい
「教育委員会」
を刻みたい。

中学校はもういい。
休みがない。
勤務時間が長い。

集中して仕事をして、無駄が嫌いな私には合っていない。

組合のトップ
トップというのは魅力的だ。
だが、2年前に私は決断した。
指導教諭になる
つまり管理職になる。

その時点で、組合のトップになることはなくなった。

そもそも組合のトップになりたくない理由があった。

それは…
トップではあるが
雇われ店長。
そう思っているからだ。

地区の組合のトップではあるがそれは一支部である。
つまり、さまざまなことの方向性は本部が決める。
当然、それに則って活動していく。

まさに雇われ店長

私には合わない。

さて、結審の日がやってくる。

第一希望はダントツ

教育委員会

第二希望は…無し

組合は断りを入れた。
中学校は行きたくない。

思っていた時、異例のことが起きた。

1月末日。
私は校長室に呼ばれた。
なんとそこには思いもよらない人物が。

そう

教育長がいたのだ。





コメント

タイトルとURLをコピーしました