今週の会議「学力向上」についての取り組み報告の原稿

理想の学校

研究部長の私の最後の出張。

「学力向上」についての会議。
それぞれの学校の「学力向上」の取り組みの交流がある。

発表原稿をこのブログ上にて作成する。

「学力向上」について、本校は様々な取り組みをおこなってきました。

例年どおりの継続的な取り組みに加えて、今年度から取り組み始めたこともあります。

「学力向上」をめざしていく上で核となるのは、当然「授業改善」であります。

今年度の前期は、新しい評価、GIGAスクール構想などの研修を進めてきました。

授業研究については、後期に本格的に始めました。

まず、取りかかったのが
「めあて」と「振り返り」

昨年度までは、授業者に任せている部分があり、定着しているとは言えない状況でした。

今年度は「めあて」「振り返り」「まとめ」の札をつくり、常に黒板に貼り付けられるようにしました。

すでに取り組んでいる学校も多いと思いますが、ようやく本校でも札を作成し、「めあて」の提示が、定着してきました。

札を作るという簡単なことですが、これをきっかけに授業者の意識が変わったことを実感します。

「どんなめあてにすれば、子ども達にとって、有効なのか」

言葉にこだわり、めあてを考える。
授業者にとって、とても重要なことです。
「めあて」は、子ども達のめざす先を示したものであり、授業者としてもめざすところです。
めざすところが明確になる。
それが良き授業の第一歩であると考えます。

その一歩を歩み出した、と感じます。




さて、その後、研修会で、考えました。
新学習指導要領に示された
「主体的•対話的で深い学び」を進めるためにどうすべきか。

様々な意見が出ました。そして、それをまとめるました。

来年度のめざすところ。

「教師が変わる」

新学習指導要領に変わり、まず変わらないといけないのは、

「教師」

つまり、「授業改革」

いや、「授業改革」

方向転換です。

中学校は進路を意識し過ぎるが故に、

「教える」
ことに主眼が置かれていると感じます。
本校ももちろんです。

新学習指導要領で向かうべきところが明確に変わったにも関わらず、
「旧態依然」
「前例踏襲」
そんな授業が行われてきたという事実は否めません。

研修会で話し合い、「まず教師が変わる」

「問題解決学習」
「アクティブラーニング」
の授業づくりを進める。

さらに…意識するだけでは、「改革」までは、不可能です。

仕組みを変えないと。

「問題解決学習」
「アクティブラーニング」
の授業づくりをすすめることに加えて、研究授業の仕組みも変える。

「全員が研究授業をする」
「各教科、前期にする人、後期にする人を分ける。そして、中間総括、最後には年間総括を行う」

その総括については、今までは教科部会に任せているところを、全体での総括を行い、互いに高め合う形にする。

まず教師が変わる

そんな仕組みを作る。

そして、授業を作っていくのは、教師だけではない。

子ども達も授業を作る主体者。

これまでは、授業アンケートでは
「授業は充実していますか」
「先生は工夫していますか?熱心ですか?」
といった
「先生の授業に対する評価」という意味合いの濃い質問が多かった。

しかし、子ども達も授業をつくる主体者。

いみじくも「主体的に学ぶ」ことが子ども達のめざすところでもある。

授業アンケートの質問を変えた。

「授業の課題に積極的に取り組んでいますか?」
「課題を解決するために、協力できていますか?」
「友達の意見を聞いて、それに対して、自分の考えを持てていますか?」

まさに、
「主体的」
「対話的」
「深い学び」
に対して、子ども達自身が、自分自身を振り返るための質問だ。

さらに…
「授業は、学習しやすい雰囲気ですか?」

これは、学級づくりへもつながる質問である。

大きく質問を変えた。

当然である。

めざすところが変わったわけなので。

たが、ひとつだけ残してある。

「先生は授業を工夫していますか?熱心に教えてくれていますか?」

意識もしくみも変える。

そして、最後に大切なのは
教師としての
「熱意」
「創意工夫」
「使命感」

来年度、この計画が具現化したら、多忙な日々の中に、
「やりがい」
を感じ、それを感じた子ども達が
「主体的」に学び始めれば、よきサイクル、学校としての授業スタイルの確立が達成され、学力向上に繋がるものと考える。

来年度、いや、来年度以後が楽しみな、よきスタートとなった今年度の研修であったことを報告し、本校の学力向上の取り組み報告と、させていただきます。

ご清聴ありがとうございました。

人生の分岐点「迫る人事異動」2年間の格闘の末、私が得たもの。

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