試練の夏#7

06 試練の夏




職場に戻ると、10日後に控えた業務のことであった。
教育長が怒っているらしい。

10日後の業務に教育長が関わる。
でも、まだ10日後。

週末までに資料を作れば良いと思っていた。
そう思っていたが、急がなくてはいけないようだ。

学習会の後、職場に戻った時間は定時を過ぎていた。
だから、翌朝、教育長に説明ができるように資料を作成した。

遅い時間まで仕事をし、電車で帰る。
その時に、8月の予定を考えてみた。

8月に勤務する日数は22日。
私が取り仕切る行事は6日間。

その6日間はほぼ終日かかる行事。
残りの16日間のうち、終日の業務が決まっているのが8日間。

8月に自分の業務ができるのは8日間。
これは大変だ。

8月になると夏期休暇を取ることができる。
8月と9月の間に5日間。

その予定表を見ると、8月の中旬ごろ、つまりお盆のあたりに3日間の
休暇をとっている人が多い。

「3日も取れるなんて•••そんなことをしたら、私は•••」
5日間しか、自分の業務ができない。

私は大きな行事を1つ担当している。
のちにわかったことだが、この行事を担当した人は次のような人であった。

1年目ではない。
ある別の業務との兼任はない。

さらに、この行事とほぼ日程が重なっている行事も担当している。
「業務が重なっているというか、重なり過ぎですね」
そう言われた。

来たばかりの、私。
なぜ、こうなったのだろう。

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