試練の夏#14

06 試練の夏




残り2週間、私は底なし沼に落ちた。
睡眠時間3時間の日々が2週間続くこととなった。

それは、2つの行事に加えて、もう1つの業務が入ってきたからだ。

その業務は、およそ3ヶ月をかけて、じっくりするもの。
それが突然やってきた。

しかも…今週中。
つまり、3日ほどしか時間がない。

もともと決まっていた2つの行事の準備をして、突然やってきた業務をする。
そのスタートは午後6時。

私は心を無にした。
ただただ仕事をするマシーン。

無言で仕事をしていくのみ。

そして、時計の2本の針が、12を指して、重なった。
ついに、初めての、午前様。

だが、まだ終わらない。
当然だ。
3ヶ月はかかる業務。

午前1時を過ぎた頃、
「明日もあるから、帰ろう」

そう。
まだ始まったばかり。

地獄の1週間。

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