試練の夏#16

06 試練の夏




仕事は終わらない。

気がついたら夜12時だ。

帰ろう。最大の危機。

それは、こんな1日。

ある行事のため、朝から、公用車で出発。

1日運転手。
そして、訪問先の学校での業務。

睡眠時間は3時間。
コンビニのコーヒーで眠気を覚ます。

「居眠りをして、事故をしたら、どうなるのだろう」

「このまま、対向車と正面衝突したら、楽になるのだろうか」

そんなことを考えている自分が、異常だと思えない自分がいる。

そして、午後5時。
都道府県庁に戻る。

無事、事故に遭わず、無事、事故を起こさず、戻ってきた。

だが、終わりではない。
もう1つの行事の準備だ。

心を無にする。

それは自発的な表現だ。

心が無になっていく。

そんな感覚だ。

何も感じない。

眠気も、疲れも。

ただ、やらないといけないことをする。

午後9時の少し前。

突然やってきた業務に切り替える。

今日は何時に帰れるだろう。

他の人は帰っていく。

帰宅した。

午前1時半。

3時間寝よう。

そして、また5時の始発に乗ろう。

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コメント

  1. マツムラ より:

    ひとりさん
     まさに試練,過酷な夏ですね。
     これでやっていけるのか?やらないと進まないですもんね。
     心身の疲れが心配です。この職務環境は仕方ないのか?ひとりさんの能力が信頼されてのこととは思いますが…。
     くれぐれもご自愛ください。続きを楽しみにしています。

    • ひとり ひとり より:

      コメントありがとうございます。
      想像以上に苦しい夏でした。
      業務が少し落ち着いた今、この経験を忘れないために綴っています。
      マツムラさんのように、続きを楽しみにしてくださる方がいると知り、励みになります。
      投稿を続けていきますので、気が向いたら覗いてください。

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