#33 ラスボス(完)

07 人生はゲーム





「資料を持って行くだけ」
「ボスが答えられないときに、資料を見せるだけ」

そう聞いていた。

ところが、ボスが

「遠慮なく発言してください」

そして、私は発言した。
ラスボスの目に冷たさを感じながら。

そして、最後に、再び、私に発言する機会が。

「これか」

おそらく、ボスは、この質問を想定していたのだろう。
この質問は、担当である私が答えるべき内容。
ボスは、関係ない。

私は、ラスボスからの質問に答えた。

自信を持って答えた。

なぜか…担当してから、ずっと感じていた改善点だったから。
根拠も含めて、説明した。

具体例も示した。
自ずと説明の時間が長くなる。

次第に、ラスボスの表情が曇っていく。

「説明している内容に、間違いはない」
そう思いつつも、不安に襲われた。

しかし、途中で、説明をやめるわけはいかない。
私は完走した。

すると、ラスボスが

「人のせいにするのではなく、自分のこととしてするべき」

「当日の挨拶も、自分のこととして考えてするべき」
失念していた「当日の挨拶」
ラスボスの攻撃をまともに食らった。
ただ資料を持って、座っているだけのはずが。

これが、ラスボスの怖さなのか。

とりあえず、終わりを迎えた。

私にとっては、苦い記憶となった。

ただ…それほど、恐れることはない。

私は、思った。

「今回は、1年目」
「自分らしさを出すのは、これからだ」

そう。

私は、突き進む。

まだ、ゲームは、始まったばかりだ。


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