出勤拒否 #9

09 出勤拒否




異例の業務を任された1年目。

業務に追われ続けた1年目。

ようやく終えた1年目。

2年目は配慮がある、そう思ってた。
過酷な1年目が終わりを迎えようとしていた。

私の期待は完全に裏切られた。

あまりの理不尽さに、周りの人は呆れていた。

「業務分担がおかしい」

異例の1年目の業務。

2年目は、さらに異例。

あり得なかった大きな2つの業務を兼任した1年目。

2年目は、さらに合同プロジェクトのリーダーまでも。

前任者は言った。

「リーダーになったら、他の業務はほぼほぼないから、1つに専念できる」

普通はそうだ。

2年目の私は、再び大きな2つの業務を持つこととなった。

「専念できる」わけがない。

まさか。

まさか、そんな理不尽なことが。

私も思った。

周りも思った。

まさか。

まさか、来年度もか。

だが、決定事項だ。

年度末のギリギリの伝達。

しかも会議では隠し、突然の伝達。

まさか。

まさか…。

ところが…年度末は誰もが忙しい。

その忙しさに隠れて、このまさかは、なにごともなかったように、話題にならなくなった。

唯一、私は混乱しながら1年目を終えた。

耳鳴りから始まった身体の異変。

しかし、それは、はじまりでしかなかった。

2年目が始まってすぐ、私はさらなる異変を感じた。

私の状態は、まさに

「出勤拒否」

自分の精神状態との戦いが始まった。


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